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パーソナルコンピュータで使える見出し用の書体といえば「POP体」や「丸文字」あるいは毛筆書体が多かった1997年、画期的な見出し書体が誕生しました。「麗雅宋」。名前の響きも趣を醸し出していますが、そのデザインにも好感が持てます。 最大の特徴は、まるでチャップリン等の戦前の映画ポスターを飾っていた“図案文字”のような独特な曲線です。明朝体の点画をベースにして現代風にアレンジされたこの書体は優雅さや華やかさをイメージさせ、今迄デジタルフォントを使いにくかった分野に参入できたという点からも功績は大きいと思います。 仮名部分のデザインは、“ヒラギノフォント”で有名な書体設計会社の「字游工房」。この会社の書体はデザインにたいへん定評があるのですが、この書体は字游工房が担当しなかった漢字も完成度が高く、ダイナフォントとしては珍しいと思います(言い過ぎか)。 デザインが斬新で発売当初からデザイナーの注目を浴び、日に日に麗雅宋を多く見るようになっていきました。筆者はゲームのパッケージでこの書体を見付け、この書体が初めて収録された“50書体パック”をすぐに購入し、色々な印刷物に麗雅宋を使ってみたものでした。 その後麗雅宋から派生した「優雅宋」が発売され、そのメルヘンチックで「浅草花やしき」のような雰囲気からじわりじわりと人気が出ています。なお、仮名のデザインは字游工房ではないようです。 現在麗雅宋に人気が出て定番的位置付けにあることからも、この書体の出来の良さが窺えます。雑誌からテレビの字幕まで幅広く使われ、多くの人に愛されている書体だと思います。こういったフォントが沢山普及するといいですね。もちろん私も好きです。 ●ファミリー 麗雅宋W5 1999.5.11 2005.3.2 改稿 |
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